ごめんね


包まれてた やさしさに

でも確かにそれぞれ 影を持ちながら

互いの光を 打ち消しあっては 慰め合った

 

包まれてた さみしさに

でも確かにそれぞれ 光を持ちながら

互いの影を 照らしあっては 何度もあの日を恥じた

 

バイバイ と火が 燃え盛り

買い込んだお酒と焼きすぎたポトフの野菜

会いたい 曖昧 合わない 濃くなりすぎた

関係は 二人のようで

苦しくも 飲み干してしまいたい

 

ドアを閉めたのは 私だった

先に逃げ出したのは 私のほうだった

寂しく見つめる貴方が私の名前を呼んだ

「行かないで」ってちゃんと届いてたのに

だけど

もう引き返すなんて できなかった

素直になれるほど 強くなれなかった

もう触れられない貴方の

さみしそうな背中を思い出して

本当に 本当に ごめんね

 

 

静かに

音を立てて崩れた ドアの前で

震える手を 太陽は 照らしてくれた

遠ざかれば遠ざかるほど

わかってゆく 気持ちが 解けた

なぜだろうっ こんなにも愛してたのに

 

いつでも 待っててくれた 貴方を

どんな時でも駆けつけてくれた その日々を

かわいく無邪気に笑う貴方の姿を

思い出して 今は強くなれる

本当に ありがとう

 

不自由なだけさ 忘れようなんて

記憶が擦り切れるまで 愛してもいいかな

この時だけが 私を生きてられる

気がしてたのは... ほんのわずかな間だけ...